人材の獲得、人材の育成、うまく行っていますか?

厳しい状況が続きますよね?私自身も含め、なかなか難しいと切に感じられている方も少なくありません。

特に中小零細企業となると「応募すらこない」という事態が深刻になっていて、廃業も秒読み段階になっている会社も今後増えていくことになります。(これについては、また言及したいと思います。)

  • 人材採用や人材育成に行き詰まりを感じている。
  • どういったアプローチをしていけばいいのかわからない。
  • 何か違った視点を得てみたい。

もし、あなたが少しでもそう思っているのであれば、今回は少し面白い内容になるかもしれませんよ。

今回は、ちょっと違った角度で、私なりの視点から人材採用や人材育成を成功させるヒントをシェアできればと思います。

この意味、知ってます?

GAFA」この頭文字、知ってます?

最近できた、ある造語なのですが、経営者の方ならもう、ご存知かもしれませんね。

私自身、最近知ったのですが、全国民、いや、世界中の誰もが知っていると言っても過言ではない、ある名前の頭文字をとった造語です。

ちなみこの造語を作ったのは「DAIGOさん」ではありません(笑)。今の世の中を圧巻し、企業の時価総額がモンスター級の企業の名前の頭文字をとったものです。

もうおわかりでしょうか?

それは、、

  • G …… Google
  • A …… Apple
  • F …… facebook
  • A …… Amazon

です。

10年での大きな変化

2017年現在、アメリカ企業の時価総額トップ5に入っている「Google、Apple、facebook、Amazon」会社の頭文字をとって「GAFA」です。

知らない人はいないくらい有名で、かつ現代の「四天王」企業です。(残り1つはMicrosoftです)

ちなみに、2006年のアメリカ企業の時価総額トップ5は…?といういと、

  1. エクソンモービル
  2. GE
  3. マイクロソフト
  4. シティグループ
  5. バンクオブアメリカ

だそうです。約10年で、マイクロソフト以外の企業は総入れ替えになっています。

では、なぜIT企業が世界を圧巻させるほどの企業として君臨しているのか?

もちろん時代の流れはあります。インターネットが発達し、誰もがスマホを持ち始めました。金融危機が起きて以来、金融系の企業の時価総額が暴落したというのも背景にあるでしょう。

しかし、現代において、GAFAが世界の企業に君臨するまでになってきた背景に、ビジネスを拡大させる、シンプルかつ根本的な「あるもの」が隠されていると言われているのです。

それは、イノベーションでもなく戦略的なことでもありません。もちろんそれらが合わさって、急激な成長を遂げたことは確かでしょうけれど、、

ビジネスを爆発的に成長させる、もっと本質的なことに要因はあると言われています。

それは、、、

人間の本能をくすぐるビジネスだということです。

超根本的なことで人は引き寄せられる

たとえば、

  • Googleは……
    検索窓で人間の好奇心を満たそうとしていますし、
  • Appleは……
    洗練・美しさ・カッコよさを刺激し、流行に乗り遅れたなくないという欲求を刺激していますし、
  • facebookは……仲間に交わりたい、仲間外れにされたくないという帰属欲求を刺激し、イイね!で承認欲求を刺激していますし、
  • Amazonは……買い物に出かけずワンクリックで自宅にモノが届くという、簡単でらくちんという人間の根本的な欲求を刺激していますし、また、ワクワク感を演出しています。

そして、それがまた「現代人(特に若者層)の本能的な欲求に合致してた」というところが、これだけ成長してきたのではないか?と言われています(あくまで一、見解ですが…)。

今やオッケーグーグルの検索窓無しで何かの情報を得ることはできません。iphoneがなければ生きて行けないという人や、Amazonなしで買い物はあり得ないという人がいることを考えると、GAFAのサービスは、もはや依存しまくり。中毒的と言っても過言ではありませんね。

なので、「GAFA」は、現代人の根本的な欲求というか価値観に大きく影響を及ぼしていると思いませんか?と思うわけです。

人材採用や人材育成に応用できない?

だったら、これらの考え方を前提として、あなたの人材採用や人材育成に応用できないでしょうか?

GAFAが訴求している現代人の欲求を、人材採用や人材育成に応用できないでしょうか?

たとえば、現代人(若者に特化して)は、仕事に対してこんな風に考えてはいませんでしょうか?

  • 多くの学びを得、好奇心を満たせる仕事に就きたい(Google式訴求法)
  • 美しさやカッコいい仕事に就きたいし洗練された職業に就きたい。逆に恥ずかしくてダサい仕事には就きたくない。(Apple式訴求法)
  • 周りからイイね!って認められる仕事に就きたい。また、ギクシャクしない人間関係が円滑な組織に入りたい。(facebook式訴求法)
  • 面倒な仕事はしたくない。できるだけ楽な仕事をしたい。(Amazon式訴求法)

もし、あなたも「確かにそうかも…」と思ったなら、これらをベースに、人材採用や人材育成に対して、アプローチを変えることができるかもしれません。

例えばこれが10年以上前だったら、金融系の企業が時価総額で世界に君臨していたように、「金だ!金だ!」という世の中の雰囲気で、収入を求めるような仕事が人気だったのかもしれません。

事実、金融系の仕事は人気がありましたし、求人で「頑張れば頑張るほど稼げます!」というアピールをすれば、応募があったかもしれません。

しかし、今は感じが違いますよね。金融系は衰退しはじめ、銀行マンなんて「いつ職を失うかわからない」とまで言ってます。

そして、若者の仕事に対する価値観を聞いていると「GAFA」が訴求している、現代人の欲望に合致している部分があるのではないか…そう思ってしまうことが大いにあるのです。

もし、人材採用や人材育成に行き詰りを感じているのであれば、若者の価値観をよく観察してみるといいと思います。

仕事に対して、何に恐れを感じ、何を希望しているのか?何を達成すれば満たされるのか?

そういったことを観察しみるといろんな発見があるかもしれません。

ちがうジャンルにこそヒントがある

私はこういった、人材に関係ない、興味のある記事を読んだりすると、「いろんなことに応用できないかな」と考えてしまいます。

あなたも、こういった何も関連性が無いと思えるところから「人材採用や人材育成に応用できないか…?」そう考えてみると、1つの突破口が開けるかもわかりません。

違うジャンルにこそ、大きなヒントが隠れているものです。

P.S.
先日、高卒求人で1名、面接を行いました。社長が「どんどん稼いでいいクルマ買いや!」って言っていたのですが…、学生が「どういう意味??」という何か理解に苦しんだような表情になっていました。きっと価値観が大きくズレていたことは言うまでもありません(笑)。