理想の人材を確保したいのなら、求人採用活動にマーケティングの要素を取り入れる。

求人採用活動に熱心なあなたら、きっとそのような話しを一度や二度は聞いたことがあるかもしれません。

事実、私自身も若手人材を確保するための求人採用活動に”マーケティングのノウハウ”を取り入れ、多くの”素質のある若手人材”の確保に貢献してきました

でも、マーケティングの定義ってかなり広範囲で、そもそも「マーケティングって何?」とか、「一体何をどうすればいいのかわからない!」という方も見受けられますし「間違った捉え方をしてしまっている人がいる」というのも事実です。

そこで今回は、求人採用マーケティングを失敗させないための、私の教訓をシェアできればと思います。

採用マーケティングの失敗

私自身、人を確保せよ!という任命を受けたとき、人材が思うように確保できずに困っていた時期があります。

で、「マーケティングの要素を人材採用活動にも取り入れよう」という類の記事や本を目にし、採用してみることにしました。

マーケティングの定義の1つに「顧客が真に求めている商品やサービスを作り提供する」というのがあります。

それを求人採用マーケティングに応用すれば「求職者が求めているものを提供する」ということになるでしょう。

で、「今若い求職者が求めているものは何だろうか?」となった時に「休みがたくさんある求人に応募される」ということがわかりました。

そこで経営者と相談し「思い切って週休3日制で求人を出してみよう!」ということになったんですね。

もちろん週休3日制なんて同業界どころか、他業界でもあまりやってません。業界に革新を起こす意味でも良い案だと思いました。

すると早速、応募は集まってきました

マーケティングってすげえな!」と思いました。

ですが、いざ採用してみると…

ロクな人材がいないということに気づきました

週7日間のうち、たった4日間。たった4日間は仕事を頑張ってくれるだろう!と思っていたのですが、それは大間違いでした。

結果はその逆で、仕事の4日間は、まるで時間を潰すかのような作業をおこない、休日はしっかり休む。忙しいときに「1日出てくれないか?」とお願いしても「話しが違う!」と文句を言う。

休みを優先させるために、テキトーに仕事をする。つまり、権利ばかりを主張し、まともな義務(仕事)はおこなわない。そんな人材ばかりが集まってきました

ここで学んだことは「求職者の求めているものを履き違えるとロクなことにならない」ということでした。

優秀な人材が求めているものは?

で、欲しい人材、優秀な人材が求めているものは何だろうか?と考え直しました。リサーチしました。

そして、優秀な人材が求めているものは労働条件ではないことに気づきました。

お金や休みでは得られない何か、を求めていることに気づきました。

そこで、仕事の意義や会社のビジョン、仕事や会社の魅力を求人を通じて発信していくことにしました。

すると、今までは考えられないくらいの「素質のある人材」が応募してきてくれるようになりました。

欲しい人材が「表面的に求めているもの」ではなく「こちらが勝手に決めつけたもの」でもなく、彼らが「真に求めているもの」を発信することによって、欲しい人材が確保できるようになることがわかったのです。

採用マーケティングの最大の間違い

求職者が求めているものを提供する

これは採用マーケティングの基本です。

ですが、そこでやってしまいがちなのは、、

今、求職者が求めているもの…?」「そうか!賃金UPや十分な休日、福利厚生を考え直さなければいけないんだな!」と勝手に思ってしまうことです。

実際、応募が来ないからと言って「給与の見直し」をおこなったり、「休日を増やす」などの施策を、多くの企業がおこなっています。

ですが、これは大きな間違い。

なぜならそのような施策をおこなっても、優秀な人材は採用できないどころか、権利ばかりを主張するような人材(使えないどころか、会社の足を引っ張るような)しか寄ってきません

一方で、優秀な人材、または優秀な人材になり得る素質のある求職者が「自分が求めていたものはコレだ!」と思うものを見出し、それを全力で発信をすれば、あなたの会社が求めている人材を引き寄せることができます

これこそが、採用マーケティング基本中の基本だと思っています。

マーケティングって結局は…

マーケティングという概念はとても広義ですが、結局は仕組みづくりです

  • 欲しい人材、優秀な人材を確保する仕組み、
  • 人材を育てて会社に貢献してもらう仕組み、

それを1つ1つ細かく細分化して施策を実行していくだけのことです。

その施策1つ1つを入念におこなっていくことで、成果が着実に出てくるわけです。

逆に、やり方を間違えると結果も間違います。

それがマーケティングの難しさであり、奥深さでもあります。

マーケティングは採用して終わりではない

そして、採用マーケティングは採用して終わりではありません。採用してからも続ける必要があります。

それは、人材の能力を見出し、最大限に活かし、そして会社の売上や成長に貢献してもらうことです。そして、あなたの会社で働き続けること、つまり誇りやプライドや、会社のファンでい続けてもらうことも必要です。

これをやっていない会社があまりにも多いです。せっかくいい人材を採用できても活かせることができないんですね。

採用マーケティングは片手間ではできない

ですから正直、スキルも必要ですし、片手間でできるようなものではありません。

仕事を獲得するために営業マンがいるように、欲しい人材を確保するためには、それ専門の採用マンが必要です。

広告代理店に一任するだけでは、欲しい人材は採れませんよ。

もし、あなたが優秀な人材、理想的な人材を確保したいのであれば、ご相談ください。

正しい形での採用マーケティングという仕組みを提案致しますので。