先日、ゼネコンさんというか、サブコンさんの安全衛生会議に参加させていただく機会がございました。
会議の中の議題に(毎回というくらい)上がるのが「人手の確保」の問題です。
今年も人手不足が予測される中で、協力業者さんへ
「人手の確保を…特に若手の採用を積極的に…」
とお願いされるわけですが、これが「はいわかりました。」と二つ返事で返せるものでもありません。みなさん頭を悩ませているのです。
名の知れたゼネコン、サブコンになると求人募集をかければある程度応募が来ますが(質の問題は別として)、
下請け、孫請け、4次、5次となるにつれて人材採用の厳しさが増していきます。
それに増して「育成」となると、さらに難しさが増します。
去年も仕事量が半端なくありました。休みもろくに取れず、夜中の工事もあります。その仕事量がプレッシャー、ストレスとなり、仕事を辞めて行く若者もかなり多いと耳にします。
「仕事量、経験量が技術の向上と忍耐力を得、一人前の職人に育て上げる!」どころじゃないのです。
悲しいかな、そういう環境に育ってきていない若者が多いということを肝に銘じておかなくてはいけません。
某、居酒屋チェーンや、飲食業界などの労働問題で、今や雇用問題は避けて通れない時代になってきました。
「寝る間も惜しんで働く…」なんてことを口にしたら問題になる時代です。世知辛い世の中です。
しかし、もし「うつ病」にでもなってしまったら災害事故以上に会社の被害は計り知れないでしょう。
消費者金融の過払い請求が沈静化しつつある今、弁護士がこの労働問題を次の稼ぎ口としているという情報も耳にします。
労働環境の改善は必至です。
これからの安全衛生は、災害事故防止策だけでなく、メンタル面のサポート体制もかなり重要になってくるのではないかと思った次第です。
労働環境も安全衛生の一環だと思います。是非労働環境の改善で若者が働きやすい環境を整えて欲しいものです。