こんにちは、藤村です。
先日、ある会社の経営者から
「最近入社した新卒社員の元気がなさすぎて困っている」という相談を受けました。
あなたの会社はどうでしょうか?
若い新入社員の声が小さい。
ハキハキしない。
挨拶すらしない。
そんなケースが少なくないようです。
その原因、ひょっとしたら⚫︎⚫︎にあるかもしれません。
ということで今回は、
若手社員に元気と明るさを
出してもらう方法をお伝えします。
無口だった彼はなぜお喋りになったのか?
約10年前ですが、
採用代行をしていたある会社で、
高卒者を採用したことがありました。
彼を仮にM君としまししょう。
そのM君は、めちゃくちゃネクラでおとなしく、
入社後、しばらくは
蚊が鳴くような声でしか話すことができませんでした。
仕事柄、騒音が激しいので
大きな声を出してもらわなければ
意思疎通ができません。
どうしたら元気良く、
少なくとも大きな声で会話できるようになるのか?
悩みの種でした。
ですが、そんな心配は
取り越し苦労に終わります。
気づけばM君は、
大きな声で話すどころか、
「うるさい!」「少しは黙れ!」と
先輩社員から言われるくらいの存在になりました。
一体、何がキッカケでM君は
そのような人間に成り変わってしまったのでしょうか?
元気がない原因は彼のせいではありません
それは環境です。
その会社、先輩や仕事仲間に
ネクラでおとなしい人は誰ひとりとしていませんでした。
いつも大きな声で会話をしている。
常に笑いが絶えない。
仕事が終われば遊びや飲みの場でバカ騒ぎする。
そのような環境に彼は揉まれたのです。
環境が変われば人が変わる。
人間は9割環境で変わる。
あなたも少しは見聞きしたことがあるかもしれません。
これには遺伝子的、心理学的、
さまざまな研究所や大学でも論文があるようです。
なぜ肥満体の人の家族のほとんどが肥満体なのか?
なぜ、標準語の人が関西圏に移住すると関西弁が移ってしまうのか?
これは少なからず環境が原因と言えるでしょう。
M君もそれと同じで、
周りの環境に影響された一人と言えます。
人を変えるには環境が9割
さて、冒頭の経営者の
「最近入社した新卒社員の元気がなさすぎて困っている」というご相談。
この解決策は「元気のある環境に置いてみること」に尽きます。
ちなみにその会社に伺い、
様子を見たところ、
なんとも元気がなく、
覇気がない印象でした。
私が訪問しても従業員さんから
挨拶されることもなく、ムスッとしている。
むしろ「誰だオマエ!?」という表情。
そんな環境下では
新卒社員も元気になるはずがありません。
太っている人に
「オマエ、太りすぎだから痩せろよ!」
そう言われるくらい理不尽な環境なのです。
そんな環境下で
「新卒社員だけ元気を出せ!」
そう言っても無理なワケで・・・。
まずは、会社全体の雰囲気を
根本から変えていくことから始める必要があるでしょう。
若手社員の元気がない。
育たない。
この悩みは若手社員が原因ではなく、
ひょっとしたら周りの環境が原因かもしれません。
ですから若手社員を変えようとせずに、
まずは環境を変えてみることからはじめてみましょう。
参考になれば幸いです。